こんにちは!助産師のなっちゃんです😊
「じいじにチューしてあげて!」「ばあばにギューしてあげて!」
祖父母や親戚との集まりなどで、こんな言葉を聞くことはありませんか?
そんなとき、子どもが「イヤ!」と言ったらどうしていますか?
「せっかく会いに来てくれたんだから」「そんなこと言ったら、ばあばが悲しむよ」——つい、そんな声をかけたくなることもあるかもしれません。
でも、この何気ないやりとりにも、子どもに伝えたい大切な性教育が隠れています。
自分の体は、自分のもの
性教育は、性器の名前や赤ちゃんの誕生について教えることだけではありません。
「自分の体は自分のもの」「自分の体に誰がどんなふうに触れるか、自分の気持ちを大切にしていい」——そんなことを伝えるのも大切な性教育です。
大好きなじいじやばあばでも、今は抱っこされたくないときがあるかもしれません。昨日は喜んでチューしていても、今日は嫌がることもあります。それでいいんです。
相手が誰であっても、嫌なときは「イヤ」と言っていい。その気持ちは大人に尊重されるべきものです。
「イヤ」と言えることは、わがままじゃない
自分が嫌だと感じたことを言葉にできるのは、とても大切な力です。3〜5歳頃は、自分の気持ちを少しずつ言葉で表現できるようになる時期。
大人がその気持ちを受け止めることで、「自分の気持ちは大切にしてもらえる」「嫌なことは嫌と言っていい」と感じる経験につながります。
まだ言葉にできない子もいます。顔を背けたり、体を離したり、泣いたりすることも「イヤ」のサインかもしれません。表情やしぐさにも目を向けてあげたいですね。
祖父母や親戚との関係、どうしたらいい?
久しぶりに会ったおばあちゃんが「ばあばにギューして!」と待っているのに、子どもが「イヤ!」と逃げてしまったら、親としては気まずいかもしれません。
でも、大人だって気が進まないハグを断ることがありますよね。子どもも同じです。ハグやキスを断ることは、相手を嫌いだという意味ではありません。
① 親が子どもの気持ちを代弁してあげよう
まだ小さな子は、自分の気持ちをうまく説明できないことがあります。
「今はギューしたくないみたいだね」「またしたくなったら、自分から行くと思うよ」
そんなふうに、親がさりげなく伝えてあげましょう。理由を無理に「恥ずかしいから」と決めつけなくても大丈夫。
「自分がイヤと言ったら、ちゃんと守ってくれるんだ」という安心感にもつながります。
② ハグやキス以外の愛情表現を提案してみよう
手を振って「バイバイ」、笑顔で「またね」、ハイタッチ、言葉で「大好きだよ」。気持ちを伝える方法はいろいろあります。
「ギューはイヤなんだね。じゃあ、バイバイって手を振る?」と子どもが選べるようにするのもいいですね。
もちろん、どれもしたくないときは無理にさせなくて大丈夫。愛情表現は、自分の気持ちで選んでいいものです。
③ 祖父母にも、子どもの気持ちを大切にしたいことを伝えよう
世代によっては、「子どもは大人の言うことを聞くもの」「親戚には愛想よくするもの」という考え方が身近だった方もいるかもしれません。
愛情があるからこそハグを求めていることも多いでしょう。だからこそ、相手の気持ちも大切にしながら伝えたいですね。
「今、自分の気持ちを伝える練習をしているんだ」「嫌なときは嫌って言っていいよって教えているんだよ」「無理にギューしなくても、仲良く遊んでもらえたらうれしいな」
「ギューくらいいいじゃない」と言われても、「今はイヤみたいだから、また今度ね」と穏やかに、でもはっきり伝えてあげましょう。
④ 子どもの前で「イヤ」を否定しないことも大切
「そんなこと言わないの!」「ばあばがかわいそうでしょ!」と言われると、子どもは「イヤって言っちゃいけないのかな?」と感じるかもしれません。
相手を思いやることは大切です。でも、相手を思いやることと、自分の体に触れられることを我慢することは別の話。
「イヤって言ってもいいんだよ」「でも、ばあばに会えてうれしかったね」。自分の気持ちも相手への思いやりも、両方大切にできるといいですね。
「イヤ」は自分だけじゃなく、相手にもある
自分の「イヤ」が大切なように、相手の「イヤ」も大切です。
お友達にギューしたくなったら「ギューしてもいい?」と聞いてみる。「イヤ」と言われたら無理に抱きつかない。途中で嫌になったらやめていい。
こうした日常の経験が、将来、人と対等で心地よい関係を築くための土台になります。性教育で大切にされる「同意」という考え方にもつながっています。
親子のスキンシップでも大切にしたいこと
親子の間でも同じです。スキンシップは愛情を伝える方法のひとつですが、子どもが嫌がったときはその気持ちを尊重したいですね。
「ギューしてもいい?」「今はイヤなんだね。またしたくなったら教えてね」
ただし、安全や健康を守るために、嫌がっても必要なケアをしなければならない場面もあります。そのときは、なぜ必要かを年齢に合わせて説明し、できるだけ子どもの気持ちや選択を尊重しながら関わりましょう。
おわりに
性教育は特別な時間を作らなくても、毎日の生活の中で少しずつ伝えられます。
「イヤって言ってもいいんだよ」「あなたの体は、あなたのものだよ」「お友達のイヤも大切にしようね」
子どもが「イヤ」と言ったときに大人が受け止めること。ときには周りの大人に代わりに伝えること。それも大切な経験です。
子どもの「イヤ」を大切にすることは、子どもの心と体を大切にすること。
今日からできる、小さな性教育のひとつです😊
助産師なっちゃん

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