こんにちは。助産師のなっちゃんです。
子どもがパンツの中に手を入れていたり、お風呂で性器を触っていたりすると、
「やめさせたほうがいい?」
「なんて声をかけたらいいんだろう?」
と、戸惑うことがあるかもしれません。
自分の体に関心を持って触ることは、幼児期にも見られる行動です。まずは落ち着いて、子どもの様子を見てみましょう。
今回は、3〜5歳ごろの子どもへの声かけを考えてみます。
自分の体を知っている途中かもしれません
子どもは、手や足、おへそなどを触りながら、自分の体を知っていきます。性器も、その体の一部です。
触った感覚に興味を持ったり、触ることで落ち着いたりすることもあります。
大人と同じ意味で捉えず、どんな場面で触っているのか、痛みやかゆみがないかを見てみましょう。
言葉を覚えている子には、体の名前を伝えよう
まだ言葉を覚えている途中の子には、まず、その場所の名前を伝えてみましょう。
「ちんちんだね」
「おまただね」
そして、
「大事、大事だね。やさしくしようね」
と、体を大切にする言葉を添えてみてもいいですね。
「おまた」「おしも」など、家庭で使っている身近な呼び方からでも大丈夫です。ただ、これらは性器の周辺やお尻などを広く指すこともあり、具体的な部位の名前ではありません。
子どもの理解に合わせて、
「ちんちんは、ペニスという名前もあるよ」
「おまたの、外から見える部分は外陰部というんだよ」
など、具体的な名前も少しずつ伝えていきましょう。正式な名前を教えるために、大きくなるまで待つ必要はありません。
女の子の場合、おしっこが出る「尿道口」と「膣の入り口」は別の場所です。「外陰部」は外側の部分、「膣」は入り口から体の内側へ続く部分を指します。
すべてを一度に覚えさせる必要はありません。お風呂や着替えのとき、子どもが質問したときなどに、ほかの体の部分と同じように伝えていけるといいですね。
「汚い」「恥ずかしい」と叱らなくて大丈夫
驚いて、思わず「やめなさい!」と言いたくなることもありますよね。
でも、「汚いよ」「そんなことをする子はダメ」と叱ると、子どもが自分の体を悪いものだと感じたり、困ったときに相談しにくくなったりすることがあります。
自分の体を大切にすることと、人前でのルールを、穏やかに伝えていきたいですね。
まずは、かゆみや痛みがないか確認しよう
たとえば、リビングで子どもがパンツの中に手を入れていたら、
「かゆいの? 痛いところはある?」
と、まず理由を確かめてみましょう。
かゆくも痛くもないとわかったら、
「そっか、かゆくも痛くもないんだね。それならよかった。みんなの前では触らないようにしようね」
と穏やかに伝え、遊びなどに誘ってみてもいいですね。
外出先なら、
「ここはみんながいる場所だから、手をパンツから出そうね」
と、短く伝えてもいいでしょう。周りに聞こえる大きな声で注意する必要はありません。
まだ長い説明が難しい子には、短い言葉で。一度で覚えられなくても、子どもの理解に合わせて繰り返し伝えていきましょう。
「人前では触らない」と「相談してはいけない」は別
人前でのルールを伝えるときも、体のことを話すまで禁止しないようにしたいですね。
「痛い、かゆい、気になることがあるときは、いつでも教えてね」
という言葉も添えておきましょう。
子どもが体のことで困ったとき、安心して大人に伝えられることが大切です。
清潔に、傷つけないことも伝えよう
体を大切にするために、こんなことも少しずつ伝えます。
- 手を清潔にする
- 強く引っ張ったり、痛くなるほどこすったりしない
一度に全部説明するのではなく、気になる場面で、
「痛くなるほど引っ張らないでね」
「触ったあとは手を洗おうね」
と、具体的に伝えてみましょう。
こんなときは相談してね
触っている理由が、体への興味だけとは限りません。かゆみや炎症などがあって、気になって触っている場合もあります。
赤みや腫れ、出血、排尿時の痛みなどがあるときや、かゆみ・痛みが続くときは、小児科などで相談しましょう。
また、遊びや生活に支障が出るほど続く、声をかけても切り替えが難しい、自分やほかの人を傷つけるような行動がある場合も、一人で悩まず相談してください。
触る回数だけで判断せず、子どもが困っていないか、生活への影響がないかを見ていくことが大切です。
「体のことを話せる関係」を育てよう
子どもが性器を触っている場面は、親にとって戸惑う瞬間かもしれません。
言葉を覚えている子には、体の名前と「大切にしようね」という言葉を伝える。
かゆみや痛みがないか確認し、人前でのルールを短く、穏やかに伝える。
そして、
「困ったことがあったら、いつでも教えてね」
と声をかける。
日常の小さなやりとりを重ねながら、体のことも安心して話せる関係を育てていきたいですね。


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