「みずぎでかくれるところ」ってなぁに?3〜5歳から始めるプライベートパーツの伝え方

絵本を読む助産師のなっちゃんと幼児の男の子。「3〜5歳から始める プライベートパーツの伝え方」の文字入りアイキャッチ画像 幼児の性教育

「うちの子にプライベートパーツのこと、教えた方がいいのかな?」

そう思いながらも、「まだ早いかな」「変なことを教えて、逆に意識させてしまわないかな」と迷う方もいるのではないでしょうか。

わたし自身、子育てをするなかで、わが子にどう伝えたらよいか考えることがあります。また、友人から、小学1年生の子どもが距離感の近いお友達との関わりに悩んでいると聞いたこともあります。そんな経験から、幼い頃から「自分のからだも、相手のからだも大切にすること」を伝えていく大切さを感じています。

プライベートパーツについて伝えることは、自分のからだを大切にし、安全を守るための性教育です。

自分のからだの大切な場所を知っている子は、次のような力を少しずつ育てていけます。

  • 不安なタッチと安心できるタッチの違いに気づく
  • 「イヤ」と言っていいことを知る
  • 困ったことがあったとき、大人に話しやすくなる

だからこそ、3〜5歳ごろから、日常生活のなかで自然に伝えていくことが大切です。

絵本で楽しく伝える「だいじ だいじ どーこだ?」

この年齢の子に伝えるとき、私がおすすめしたいのが、絵本『だいじ だいじ どーこだ?』です。

くり返しのリズムと親しみやすい絵で、「目も、鼻も、口も、だいじだいじ。では、水着で隠れるところは?」というように、子ども自身が気づける構成になっています。

読み聞かせのポイントは、構えすぎないこと。特別な「性教育の時間」を設けるよりも、いつもの読み聞かせの一冊として取り入れるのがおすすめです。

わが家でも子どもに読んだところ、しばらくして「だいじだいじは、触っちゃダメだよね?」と自分から確認するようになりました。それだけでなく、私のお腹に触りたいときも、それまで無言で触っていたのが「触っていい?」と聞いてから触るようになったんです。

「自分のからだの大切な場所」を意識することが、「相手のからだも大切にする」という感覚につながっていくのだと感じました。

「水着で隠れるところ」という伝え方

3〜5歳の子への入口としては、「水着で隠れるところ」という表現がとても使いやすいです。

  1. 子どもがイメージしやすい
    水着を思い浮かべれば、どこを指しているのか理解しやすくなります。
  2. 「恥ずかしい」「汚い」という印象を与えにくい
    「大切だから守る場所」という前向きな伝え方ができます。
  3. 性別を問わず使える
    どの子にも共通する言葉として説明できます。

そのうえで、からだの部位には正しい名前があることも、子どもの理解に合わせて少しずつ伝えていきましょう。

たとえば、次のように話せます。

「水着で隠れるところは、自分だけの大切な場所だよ。誰に見せるか、誰に触ってもらうかは、自分で決めていいんだよ」

「恥ずかしいから隠す場所」ではなく、「自分で決めていい大切な場所」として伝えることが、からだの境界線を学ぶ土台になります。

お風呂や着替えで使える声かけ

日常のちょっとした場面で、繰り返し伝えるのがこの年齢にはぴったりです。

お風呂のとき

「ここは水着で隠れるところだね。自分で洗えるかな?お母さん(お父さん)が手伝ってもいい?」

子どもに確認してから手伝うことで、「自分のからだは自分のもの」という感覚を育てます。

着替えのとき

「お着替えは、外から見えない場所でしようね」

「大切な場所だから大切に扱う」ということを、具体的な行動と一緒に伝えられます。

「見せて」と言われたら

「もし誰かに『見せて』と言われても、イヤだったら『イヤ』と言っていいんだよ。その場を離れて、お母さんやお父さんにも教えてね」

「イヤと言う」「その場を離れる」「信頼できる大人に話す」を、普段から確認しておくことが、いざというときの力になります。

お世話や診察で触れるときはどうする?

お風呂の手伝いや病院での診察など、必要があって大人が触れたり見たりする場面もあります。そのときも、できるだけ理由を説明し、子どもに声をかけましょう。

「きれいにするために手伝うね」「痛いところがないか、お医者さんに診てもらおうね」

子どもが嫌がったときは、まず気持ちを受け止めることも大切です。必要なケアであっても、黙って触れるのではなく、説明する習慣を積み重ねていきます。

深刻になりすぎず、でも大切に

一度にすべてを教える必要はありません。

絵本を読む、お風呂でひと言添える、着替えのときに伝える——そんな小さな積み重ねで十分です。真剣な顔で「大事な話があります」と構えるより、普段の会話のなかで繰り返す方が、子どもにも自然に伝わります。

予想外の質問をされても、慌てなくて大丈夫。「いい質問だね。一緒に考えよう」と、その都度向き合っていけば十分です。

まとめ

  • プライベートパーツについて伝えることは、からだの安全を守るための性教育
  • 3〜5歳には、絵本や日常の会話を使った伝え方がおすすめ
  • 入口として「水着で隠れるところ」という表現が使いやすい
  • 「恥ずかしい場所」ではなく「自分で決めていい大切な場所」と伝える
  • 「イヤと言う・離れる・大人に話す」を繰り返し確認する
  • 完璧を目指さず、日常のなかで少しずつ伝えればOK

次の記事では、5〜7歳の子から「なんで水着で隠すの?」と聞かれたときの伝え方を、もう少し詳しく紹介します。

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